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2010年7月24日土曜日

厳寒の朽木・生杉を想えば by. 阪本 守

 暑い日の続くある日、厳寒の寒風を受けて立つ自分に出会う



大文字の送り火に想いをこめて炎に祈った平安の世界



田植えの時を、思い出す。

2010年7月18日日曜日

ヘルプ!田んぼの草取りたいへんだ!

山水人の祭り期間のまかない用の大事な食糧、お米。
今年こそ、米の買い足しは、避けたいものだ。
ようやくの梅雨明け宣言を受け、田んぼに出て草取り再開。
ニマも頑張って草を投げる。九州の萱刈り から帰ってきたアサヤン、ダーヨシも草取り奴隷のようにはいつくばっている。
セイロク君は村の生産部にしごかれ、自分の田んぼにもいけない。新規参入した長崎クンことタムヤンも、はじめての農業で、あらゆること余裕がない。

ニマもがんばる

僕のカメラの焦点の外へと走り去ってゆく
ひと休み
煙草タイムを畦に寝そべり過ごしていると、カラの観光バスが2台も
原生林の入り口に向かって走っていった。
京都のアシュウの森から滋賀の生杉へ抜ける裕福なトレッカーの、お迎えにきたのだろうか?夏はマッサカリ
ダーヨシの差し入れのスイカで一息ついた。

2009年8月17日月曜日

「山水人日記 弐号」 阪本 守

 ■春到来

ワラビの里で生まれたいのちを、育む親の心よ。異国の親を慕う乙女の未来よ。日本政府が不法残留フィリピン人・親子を、離れ離れにするニュースを見て、茶の間で考える。
この国は、何をしているのだろうか?目の前にやってきている危機とは、日本人社会に求められるサポート。
どの国に生きていても、人として守られるべきだ。親子を引き離す法律の方こそ、見直されるべきである。
ようやく、山桜が咲いた。薪集めに精を出し、来たる冬将軍に備えよう。島ミミズも越冬した。わらを撒いた田に鍬を入れ、一掘りずつ復活した水路に春の水を誘う。

山水人村日記

■ブナの育む森の里山

お田植え花が谷を桃色に染め、やがて白に変えてゆく。熊谷川の水もアマゴや岩魚が跳ね、花の香りを風に乗せる。
雪に倒され立ち枯れた木々やカエルのサンクチュアリが、黄鶏菖蒲の池に現れ、悲喜こもごものみどりを彩り、いのち、輝くシーズン。冷える清水、陽の下でも変わらず、小川、尽きることなく流れる。
山野草に心惹かれ、糠のボカシをハウスで還し、電柵の杭打ちに、下草刈りの手を休めた。
朽木の麻生川にダムでも造るのか?川の中流域が人工物に溢れ、森が切り払われているという。沢を渡る噂には、突発的な降雨の水量を調整する、2つのミニ・ダムを建設中とのこと。
麻生政権が無くなるのが早いか?麻生川から岩魚が姿を消すのが早いか?どうやら時間の問題など喧しい。
朽木木地山の生態系はどうなるのだろうか?環境への影響が気になるところだ。滋賀県庁に質問状を送ろうか?知事に直談判?、なんて話になってきたら大変だ。


■ ちいさないのちのつながりが

モリアオガエルの卵が樹上から池に放たれ、夜のコーラスを奏でると、不思議の国の扉が開く。

「ダイアモンドリング」

西の星を観ようと、トカラ列島に旅した友よ!
フィリピンの戦災孤児が、日本に帰ってきた。
先の戦争の被害者が、年老いて郁に辿り着いた。
いま初めて、祖国の土を踏む、孤独の時・・・。

北海の山脈に吹き荒む、冷雨に討たれて、
凍える心そのままに、好きな山でいのちを閉じる。
ヒート、狂乱の都市生活者たちも、熱中症の幾人かが供をした。
皆既日食の西の空の下、降り注ぐダイヤモンドリング

急拵えの国際村で、あらゆる色の目撃者となり
逢いある世界を知るだろう。
愛、在る世界の体験だ。
明日は・・・?何処に・・・。

朽木の皆既日蝕

2009年2月10日火曜日

「山水人日記 壱号」 阪本 守

 ■極上の静寂

12月の声を聞くと、豪雪地帯特有の冬を迎える準備がある。薪の確保や雪囲いをして、本格的な雪の到来を待つのである。渋柿の皮をむいて竹串に刺し、縁側の軒に干した。正月には貴重なスウィートに生まれ変わる。仲間も次々と山を降りて現金収入の為の活動を始めた。よい年を迎えるには、厳しい年の瀬だ。ご近所のNPO団体・山帰来(サンキライ)では、蕎麦打ち体験やお餅つきや〆縄を編むという会が開かれ、普段、話すこともない村の子どもたちやお年寄りたちとひとつ屋根の下に集い、楽しいひとときを、過ごした。

山水人村日記

■ブナの育む 動植物 清水(ショウズ)も白一色

いろりを持つ家の構造はまるで煙突の中に住む様なもので、鋳物のストーブは欠かせない。薪割りは、「春の仕事だ。」と今頃、気付く。
雪囲いをする前に大雪警報がニュースに…。遠雷に始まり、近くに落雷し、イブの夜、それまでの霙雨が雪へと変わり、ブリザードが吹き荒れ、2晩降雪、積雪80㎝。

山水人村日記

■天皇誕生日に

星へのパスを手にした“詩人・ナナオ・サカキ”享年85歳。
歩き続けた詩人は、天空へ旅立った。イブに通夜を、クリスマスには、長野県・大鹿村に集う、多くの物語をともにした縁者に見守られながら、アルプスの空へと旅立った。
彼への感謝と哀悼を込めて彼の一面を書き記す。
戦事下の部隊で、上官からの鉄拳制裁の話に為った時、彼は事も無げに「冬は良いんだよ、まだ。すこし体が暖まる。」と笑った。また、敬礼嫌いの兵隊だった彼が、心から敬礼したという敵機との遭遇。彼は見張りとして機銃照射の音響く上空を見上げた時、手に持つ自動少銃を浜辺に置いて両手を上げた。低空飛行してきたグラマンの操縦士が、コックピットの中から笑って敬礼していた。彼も思わず敬礼した。お互いが似ていることを一瞬に理解し、微笑を交した。「向こうも、ロングヘヤーで、顔も鬚だらけだったんだよ。」と、昨日の事の様に、相好を崩した。
旅の途中、東シナ海のとある洞窟で、シャレコウベを見つけた彼は、愛用の歯ブラシでひとつひとつを磨いて、その御霊を慰霊した。「江戸時代の天然痘罹患者の遺骨」だという、村人が次第に集まり、洞窟での霊を悼む宴となった。旅の詩人「ナナオ・サカキ」彼は星空のウォーカーとなる。盟友カルフォルニアのゲーリー スナイダーは、
「Friends,
Nanao has taken off to walk the star-path  」と、哀悼の辞を送った。