昨日、山水人の創始者のひとり”祖牛さん”の家でミーティングがあった。
今回のミーティングは少人数で、『なまえのない新聞』のアパッチさんとともに
山水人のWEBについて、そして物作りについて色々と感じたとても貴重な時間だった。
155回も続いている『なまえのない新聞』を皆さんはご存知だろうか。
ホームページを見ていたら、創刊号が掲載されていた。
日本ではドカベンの連載が始まり、テレビではデビルマンが流れ、
田中角栄が日本の首相になり、そして世界中でヒッピー全盛時代が始まった…
それはもちろん私がうまれる前の事だ。
手書きのとても素敵なその新聞の上には『なまえ募集中』と書いてあって、
そうか、そうやって『なまえのない新聞』は生まれたのだと知る。
裏面の告知ページには「立川基地をマヒさせる為に伝書鳩を安くゆずって」や
”井の頭不純潔集会”のメニューには”バクチク500発”や”トリス?1本”。
”しょうちゅう2本”全て無料!ー地球防衛軍。などと書いてあって
その時代のアツさが、京都のムッとしたこのアツさと不意にリンクする。
■なまえのない新聞HP…http://amanakuni.net/Namaenonai-shinbun/index.html
「”いのちのまつり”が、ちゃんと新聞を始めようとしたきっかけなんです。」と
アパッチさんは言った。
その”いのちのまつり”で毎日様々な人が関わって”いのちのまつり新聞”が張り出された。
その時の新聞もまだきちんと残っていて、少し読ませて頂いた。
アーティストのインタビューや環境の事や、様々なまつりに関わる人や出来事。
その時の情景がまるで目に浮かぶようで、とても面白かった。
「僕はその後2日程寝込んだんですが、それでも大変貴重な経験だった」と、彼は言った。
体を壊してはいけないが…しかしそこまで打ちこむ事が出来るというやりがいと、
そして実際に形にされてきたということに、私の血もざわざわさわぐ。
アパッチさんはそうしてまたこの山水人のHPに一滴の雫を垂らしてくれる。
様々な人たちがまた”山水人”に深く関わってきている。
私もただフラフラと参加しだしただけだけど、
こうやって色んな人と出会い、その人に刻まれた歴史のページを体感する。
そうして様々な事を感じさせてもらえる事は、
なんて貴重で、自分にとって大切なことなのだろう。
今年の山水人でも、地元のおじいちゃんおばあちゃんの知恵を教えてもらったり、
オールドヒッピーの方々の熟成した話などなど、
本当に貴重な話を聞かせて頂けることだろうと思うと、とても楽しみだ。
今年はゆっくりと山水人を手伝おうと思ってから、
私がちょっと得意な事をなんか適度にやっていたら、
いつのまにか告知から深く関わっていく事になっていた。
こうやって、どんどん山水人は流れている。
どこからともなく人が集まって
そして広がっていく”山水人”はまるで本当に水の源泉のようだ。
落とされた一滴は、遠く遠くどこまで流れていく。
そういえば人の70%は水分で出来ているそうだ。あながち間違ってない。
だからほんとうに面白い。こんなにいい表現の場所はないななんて感じる。
水の人のあつまる場所。
ともかく、ほんとに決して無理をする必要はないと思う。気楽~に柔軟に。
何の為だとか、誰の為だとかいうよりも、
何よりも純粋にシンプルに、自分自身が楽しい!と感じる事を。
なぜならそれが一番いい波だ。この生杉のおいしい水のように。
そしてそれはきっと遠く遠くどこまでも続いていく。
文:misato