2009年9月3日木曜日

山水人2009 「GOAGIL all NIGHT & DAY PARTY中止と山水人の継続についての表明文」

2009年9月3日
山水人2009実行委員会


今まで参加していただいた方々、これから参加される方々、ホームページに意見を寄せられた方々、応援してくださった方々、地元の方々、そしてすべての関係者の皆様へ

山水人が今回の事態について認識している事実のご報告とその対応、また、なぜ山水人をおこなってきたのか、なぜ山水人まつりを今からおこなうのか、そして、これから村祭りに参加予定の方々へのお願いを表明させていただくことをお許し願いたいと思います。


■8月29日のGOAGIL all NIGHT & DAY PARTYの中止について

29日、GOAGILが到着後しばらくしてから、高島警察署から「会場のすぐ手前で検問したところ数名を大麻所持現行犯で逮捕した。会場で使用するために持ってきたと言っている。」との連絡を受けました。そして、警察からの指導と主宰者の説明を聞きたいので署まで来て欲しいとの事でした。それを受け、山水人から代表者2名が高島警察署に出向きました。
警察では、県警の組織犯罪対策課の方が対応され、“レイブ・パーティー”に対する警察の見解や、逮捕者の証言から、会場内で薬物が使用されている可能性がある限り、今すぐに“レイブ・パーティー”を中止しなければ、警察は令状を取り会場内を捜査する、そして主宰者も幇助罪で検挙できるとの事でした。
山水人代表者は、「この山水人の集まりはミーティングによる話し合いのもと決定をおこなっており、一度その内容を持ち帰りミーティングで協議するので、3時間の猶予を欲しい。」と提案し受け入れてもらいました。
スタッフが緊急に集まって協議した結果、警察官が多数会場内に捜査にはいる事によって,会場の雰囲気はもちろんの事、地元の方々との信頼関係が危機的な状態になることをどうしても避けたい、そして万が一会場内で逮捕者が出た場合、今後の山水人自体が開催不可能になるという最悪の事態が予想されることから、私たちはまことに断腸の思いで“中止をする”という決断し、警察に電話をしました。ステージでGOAGILに事情を説明し、結果開始後約4時間半で音を止めることとなり、代表者がマイクで中止の事情を説明いたしました。
参加者の皆様はその間、急な中止の決定に伴う混乱により、多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
中止決定後、警察からもう一度直接話をしたいと言うことで、代表者2名が高島警察署に出向きました。
そこで、中止の決定を直接伝え『今後一切の“レイブ・パーティー”を開催しない。』旨の誓約書を書くように求められ、村祭りの開催に向け、また今後の山水人のありようも考慮し同意いたしました。
次週からの村祭りについての見解は、警察も「“レイブ・パーティー”ではなくフリーマーケットや家族連れ、地域住民も参加する催しであり、主催者の責任で開催可能である。」との事でした。
ミーティングを開き、村祭りを開催するか否の協議に移り、薬物対策を従来以上に徹底した上で、予定の変更を考慮しつつも開催をするということでミーティング参加者全員の同意を得ました。


◎その後の対応

薬物とはまったく関係無く、純粋に音楽と自然を楽しみに来られている参加者の方に対しては、このような結果となり誠に申し訳なく思っています。チラシやHPに記載しております通り、基本的に料金の払い戻しは出来ませんが、ご来場くださったGOAGIL all NIGHT & DAY PARTYの”入場証”をお持ちの方は、そのお詫びと致しまして、9月4日金曜日から開催される山水人村まつりの入場料金(駐車代別)を無料とさせていただきます。またGOAGIL all NIGHT & DAY PARTY前売り券及び振り込み用紙をお持ちの方で、中止を知って入場を取り止めた方はyamauto_mura@yahoo.co.jpにご連絡下さい。現状で山水人として出来うる限りの対応をさせていただきます。


◎さらに逮捕者が出た件

9月2日に高島警察署から電話があり、その事実確認のための連絡がありました。ゴアギル中止後に入場された方が、30日深夜の帰宅途中に車で道路の側溝に落ち、持ち物から大麻が見つかり8月31日に現行犯逮捕されたことに関するものでした。
今年に入り特に“レイブ・パーティー”に対する薬物事件が大きく注目される中、GOAGILのパーティーを開催するに当たり、主催者としての出来る範囲の対策をとってきました。しかし、前述のように逮捕者が出る事態にいたり非常に残念な思いと共に、現実に対する認識の甘さを切実に反省しています。


◎なぜ山水人村祭りを続けるのか

ここ山水人の地に主催者の一人が住み始めたのは28年前でした。その当初から、自給自足的な共同体を創りたいという想いの元に荒れた土地を開墾し家を造り畑を耕してきました。時は経ち時代が変わり、数年前から志を同じくする若者たちが多く集まってくるようになり、2005年の秋より山水人という名で、祭りを開催することになりました。それから、この地に住んで共に田んぼや畑を耕す仲間も増えました。3年前からはパーマカルチャーの思想を取り入れた持続可能なエコビレッジを創ろうとゆっくりですが一歩ずつ歩んできました。
9月4日より14日まで開催予定の村祭りは、いわゆる“レイブ・パーティー”ではありません。そして、薬物使用を目的とした集まりでもまったくありません。会場でのキャンプ、フリーマーケット、ライブ音楽、映画上映、様々な知恵を学ぶ場、座談会、地元の盆踊り、ワークショップやトレッキング等を通じて、自然豊かな場において、それぞれの生き方やこれからの世の中をどのように進んでいったらよいのかを見直す何らかの機会が設けられることを期待して開催したいと願っております。


◎ 村祭り参加者へのお願い

村祭り参加者の皆様、このような事態の中、不安を持って参加された方々も多数いらっしゃると思います。
これ以上薬物問題が起こると山水人村まつりも中止せざるを得ません。
会場内には法律で禁止されている大麻、薬物の持ち込みは絶対にしないで下さい。またそういった物をお持ちの方はご来場されないでください。
今後も警察介入の可能性が高い中、どうかご理解をいただき、これ以上問題が起こらず、例年以上に意義のある村祭りとして皆様に楽しんでいただくことを切に願い、今後とも山水人が存続できるようにご協力をお願いしたいと思います。

また、4日午後6時より山水人内「わくせい広場」にて、皆さんの前で山水人側の今回の事態についての説明をさせていただきます。どうかご参加下さい。